コラム COLUMN
矯正治療前の検査について
矯正治療は基本的に治療期間が1年~2年と非常に長い治療です。つまりスタートからゴールまでが遠いといえます、ゆえにどのルートを通ってゴールに向かうのか精度の高い治療計画が必要です。当医院では以下に示すような精密な検査を治療前に行います。
8項目の検査をそれぞれの症状にあわせて行いますが、この検査は、矯正治療のためにだけするのではなく、むし歯や歯周病、顎関節症の治療のためにも行います。 この検査を行うことで、ご自分の口の中のことをすみずみまでわかります。
1.顔写真、口腔内写真
治療前の写真をとっておきます。美しい笑顔を作るために、“何が必要か”を調べます。
2.歯の型どり
口腔内スキャナーで上下の歯の型どりを行いかみ合わせを精査します。
3.レントゲン写真
レントゲン写真で、むし歯や歯周病、また歯や骨に問題があるかを調べます。顎関節症のリスクがあるか、また顎の関節の骨の形や変形を調べます。
更に上下の顎の位置のずれなどを診断します。
4.歯周病の検査
現在の歯周病の進行度を調べます。歯周病の重症度は矯正治療がうまく行えるかどうかに大きくかかわってきます。
6.虫歯のリスク検査
細菌検査を行うことでむし歯にかかりやすい環境にお口の中がなっているかどうかを調べます。
7.歯ぎしりの検査
歯ぎしりの程度を調べることにより、歯や顎の関節に対する咬み合わせの影響を調べます。
8.顎の関節の検査
アキシオグラフという、顎の動きやかみ合わせを検査するシステムを用います。このシステムを使うことで、顎関節が円滑に動いているかどうかやかみ合わせをより精査することが出来ます。顎関節症や顎の痛み・体のしびれ・肩のこりなど、かみ合わせが問題で体のバランスが崩れてしまっている場合や、かみ合わせを大きく変える矯正治療やインプラント治療などを行うときに行います。